日本の静かな価値観

見えない美が、
人をかたちづくる。

学校掃除。もやい。八百万の神。言霊。いってらっしゃい。 短い物語と、なぜそれが日本人を作るか。タップして、静かに辿る図鑑。

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今日の一枚

いま開くなら、これ

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美意識

侘び寂び

欠けた器のほうが、人を受け入れる。

図鑑

七十の静けさ

日常の所作

いってらっしゃい

送り出す言葉は、帰ってくることを信じている。

日常の所作

いただきます

食べる前に、一度、命の受け渡しを認める。

日常の所作

学校掃除

自分たちの教室は、自分たちの手で。

日常の所作

靴を揃える

出ていく自分のために、いまの自分が揃える。

日常の所作

一礼

言葉を減らすために、身体を折る。

結び合い

もやい

船をつなぐ綱のように、人は互いを縛らず結び合う。

結び合い

お裾分け

余ったものを、余ったままにしない。

結び合い

結

今日はあなたの田を、明日は私の屋根を。

結び合い

以心伝心

言わなくても、分かってしまうことを、恥としない。

見えないもの

八百万の神

神は一人ではない。山にも、釜にも、路地にも宿る。

見えないもの

言霊

発した言葉は、空気に消えない。

見えないもの

間

何もないところが、意味を運ぶ。

見えないもの

隠り事

表に出ない仕事が、世界を支えている。

美意識

侘び寂び

欠けた器のほうが、人を受け入れる。

美意識

余白

描かないことで、見る者を招き入れる。

美意識

一期一会

この茶は、二度と同じ温度では来ない。

美意識

陰翳

明るくしすぎると、美は逃げる。

手と沈黙

職人の沈黙

十年、口を開かず、手だけが話す。

手と沈黙

おもてなし

裏を持たない接待。計算を、相手に見せない。

手と沈黙

掃除は修行

床を拭くことは、心の埃を先に拾うこと。

美意識

もののあはれ

移ろうから、美しい。留めるから、傷む。

美意識

幽玄

見えない奥行きが、見えているものを深くする。

手と沈黙

守破離

型を守らぬ者に、型を破る資格はない。

見えないもの

禊

心を洗う前に、身体を水に預ける。

見えないもの

注連縄

縄一本で、こちら側と、あちら側を分ける。

見えないもの

お盆

死者は遠くへ行かない。季節になると、帰ってくる。

結び合い

祭り

神を迎え、人が一度だけ、同じ熱を持つ。

手と沈黙

茶の湯

一服のために、世界を小さくする。

手と沈黙

畳

床に降りることで、目線が人の高さになる。

手と沈黙

木組み

釘を打たない。木が、木を受け入れる。

手と沈黙

花火

十年仕込んで、一瞬で散らす。

美意識

花鳥風月

自然を題材にするのではない。自然に、心を預ける。

美意識

月見

月は、誰のものでもない。だから、一緒に見られる。

日常の所作

風呂

一日を、水の温度で閉じる。

見えないもの

和敬清寂

四つの字で、席の空気を整える。

結び合い

遠慮

一歩退くことが、相手を生かす。

手と沈黙

道

完成がないから、歩ける。

結び合い

里山

手の入った自然が、いちばん人を養う。

見えないもの

鎮守の森

町の真ん中に、切ってはならない木がある。

日常の所作

縁側

内でも外でもない場所が、人をやわらげる。

日常の所作

ありがとう

有ることが、難しい。だから、礼になる。

美意識

無常

散る前提があるから、今が特別になる。

美意識

風流

型のない美しさを、その場で見つける。

見えないもの

神仏習合

どちらが正しいかを、問わない。どちらも、大切にする。

見えないもの

国譲り

戦わずに、譲った。残ったのは、縁だった。

見えないもの

神在月

神が留守になる月を、出雲だけは、神が在る月と呼ぶ。

結び合い

縁結び

誰と誰を結ぶかは、見えない会議の仕事だった。

見えないもの

拍手

回数にまで、祈りを込める。

結び合い

阿波踊り

見る阿呆も、踊る阿呆も、同じ熱の中に入る。

見えないもの

やまとことば

始まりが分からないまま、今日も使っている。

手と沈黙

自他共栄

相手の力を、潰さず、生かす。

日常の所作

合掌

古い木にも、石にも、自然に手が合う。

手と沈黙

式年遷宮

永遠とは、同じ形を保存することではない。

手と沈黙

墨付け

図面より先に、木のクセを読む。

見えないもの

くぐり

穴をくぐることは、一度、生まれ直すことだ。

見えないもの

御神体

これ以上、何を足す必要があるのか。

見えないもの

磐座

人が作ったものではない。それでも、鳥居を立てた。

結び合い

苗字

由緒ではなく、目の前の景色を、名前にした。

見えないもの

国生み

国は、線で切られたのではなく、生まれた。

結び合い

縄文

何万年も途切れなかった事実の前で、悩みの大きさが変わる。

結び合い

和

仲良くしろ、ではない。分かり合えないことを、前提にした技術だ。

見えないもの

神嘗祭

人が口をつける前に、伊勢へ届ける。

結び合い

おかげ参り

おかげは、神だけではない。道ですれ違った人のおかげでもある。

見えないもの

風の電話

繋がってはいない。でも、届いている。

見えないもの

天之御中主

何もしない。ただ、中心として在る。

見えないもの

カムイ

獲った命に、まず、ありがとうと言う。

日常の所作

敬語

情報を伝える前に、関係を伝える。

見えないもの

神楽

神話は、読むものではない。今日も、続いている。

見えないもの

八咫烏

導くとは、叫ぶことではない。少し先を、静かに飛ぶことだ。

結び合い

シーミー

お墓は、死の場所ではない。年に一度、帰る家だ。

この図鑑について

日本人を日本人たらしめてきたのは、法律でも標語でもなく、ほとんど口にされない所作だった。この図鑑は、その短い物語と「なぜこれが人を作るか」を集め、投稿の種としても渡せるようにしたものです。

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