見えないもの

お盆

obon

死者は遠くへ行かない。季節になると、帰ってくる。

物語

提灯を灯し、精霊馬を飾り、送り火でまた送る。お盆は追悼の行事である前に、往還の行事だ。会えない者を、いない者にしない。数日だけ、家の席を空ける。帰ってきた者は、言葉を持たない。それでも、飯を盛る。

なぜ、これが日本人を作るか

死を完全な切断と見なすと、生者は孤独になる。日本人の先祖観は、時間を直線ではなく循環に近いものとして扱う。家族は、いま生きている人数より多い。その想像が、家と墓と季節を結び続けてきた。

投稿の種

この話を、短く渡す

キャプションはそのまま貼れる。画像は写真と題を一枚に焼き付けます。

お盆。

死者は遠くへ行かない。季節になると、帰ってくる。
会えない者を、いない者にしない。

帰ってきた者は、言葉を持たない。
それでも、飯を盛る。

近くにあるもの