手と沈黙

花火

hanabi

十年仕込んで、一瞬で散らす。

物語

花火師は、音の設計図を胸に隠したまま年を重ねる。夜空に開く花は、残らない。残らないことを承知で、精度を上げ続ける。観客は感嘆し、作り手はすでに次の玉を見ている。美は、所有できないものの側にある。

なぜ、これが日本人を作るか

成果を蓄積と見なす社会は、消える仕事を低く見る。花火は、消えることそのものが完成だ。日本人の祭りと季節感は、この「残らない精緻」の上に乗っている。一瞬に全てを預ける勇気は、職人の沈黙と対になる。

投稿の種

この話を、短く渡す

キャプションはそのまま貼れる。画像は写真と題を一枚に焼き付けます。

花火。

十年仕込んで、一瞬で散らす。
夜空に開く花は、残らない。

残らないことを承知で、精度を上げ続ける。
美は、所有できないものの側にある。

近くにあるもの