手と沈黙

墨付け

sumitsuke

図面より先に、木のクセを読む。

物語

右にねじれる木、左にねじれる木。日の当たった面、当たらなかった面。同じ木は、二本とない。宮大工は、図面ではなく木そのものを見た。山で南だった面は、建物でも南へ。クセを揃えて組むと、千年、狂わない。図面に残したら、みんなそれに頼って、木を見なくなる。不便を選ぶ覚悟が、ここにある。

なぜ、これが日本人を作るか

正確さは、感じる力を弱くすることがある。墨付けは、規格の外側にある知恵だ。言葉にできるものは、それほど大事ではないのかもしれない。言葉にできないものほど、一人の体から次の体へ、綱渡りのように渡されてきた。

投稿の種

この話を、短く渡す

キャプションはそのまま貼れる。画像は写真と題を一枚に焼き付けます。

墨付け。

図面より先に、木のクセを読む。
山で南だった面は、建物でも南へ。

クセを揃えて組むと、千年、狂わない。
図面に残したら、木を見なくなる。

近くにあるもの